前回、電卓の仕様を考えました。
今回からいよいよ電卓を作成します。Visual Basicの場合、開発の最初は画面のデザインです。
イメージしやすいように、最初に画面のデザインの完成図を紹介します。こちらの図のようになります。普通に電卓を想像したときのデザインそのままだと思います。
この画面をデザインする過程は次のようになります。
プロパティ | 値 |
---|---|
オブジェクト名 | frmMain |
BorderStyle | 1 - 固定(実線) |
Caption | 電卓 |
オブジェクト名、Captionは他の適当な値でもかまいませんが、このあとの説明で混乱しないようにしてください。また、BackColorなどのプロパティを自分の好みで変更してもかまいません。なお、フォームの大きさはいつでも変更できるので、最初は少し大きめにしておくといいでしょう。すべてのコントロールを配置し終わった後で、見た目を考えてフォームの大きさを最終的に決定します。
プロパティ | 値 |
---|---|
オブジェクト名 | lblNumber |
Alignment | 1 - 右揃え |
Backcolor | &H00FFFFFF& |
BorderStyle | 1 - 実線 |
Caption | 0 |
続いて、コマンドボタンを配置します。コマンドボタンは全部で18個です。コマンドボタンは、「0」のボタンならば「cmd0」、「=」のボタンならば「cmdEqual」のようなオブジェクト名にします。それぞれのコマンドボタンのオブジェクト名とCaptionプロパティの値は次のようにします。なおコマンドボタンはオブジェクト配列にすることもできるのですが、今回は以下のようにしてみます。
オブジェクト名 | Caption |
---|---|
cmd0 | 0 |
cmd1 | 1 |
cmd2 | 2 |
cmd3〜cmd8 | 3〜8 |
cmd9 | 9 |
cmdPeriod | . |
cmdEqual | = |
cmdPlus | + |
cmdMinus | - |
cmdMultiple | * |
cmdDivide | / |
cmdClear | C |
cmdClearEntry | CE |
これで画面の設計は終わりです。次回から、コーディングを行います。これによって、電卓としての動作するようになります。
瀬尾佳隆 (webmaster@seosoft.net) |