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ディレクトリとは何か? |
MS-DOSを利用する上で絶対に必要となる概念がディレクトリです。
では、ディレクトリとは何でしょうか?
ディレクトリとは、簡単に言うと、エクスプローラのフォルダに相当するものです。
例えば、下の図は(seoのマシンの)「C:\」をエクスプローラで表示したものです。
それに対して、下の図がDOSプロンプトで「C:\」にいる状態です。なお、今いるディレクトリのことをカレントディレクトリと言います。つまり下の図は、「カレントディレクトリはC:\である」と言います。
エクスプローラでは、そのフォルダにあるファイルやフォルダが自動的に表示されますが、DOSプロンプトでは表示されません。代わりに、プロンプトが表示されるだけです。プロンプトとは「C:\>」などの表示の部分です。プロンプトの表示を変更することもできますが、標準の状態では「C:\>」などと表示され、この場合は現在C:\で操作を受け付けていることを示しています(Windowsを普通にインストールした状態では、「C:\Windows>」や「C:\Winnt>」となるはずです)。エクスプローラと違ってファイルの一覧を自動的に表示するような処理は自動的には行われません。
DOSプロンプトでは、ファイル一覧を表示するのもコマンドとして実行する必要があります。DOSプロンプトで、「dir」、続いてEnterキーを入力してください。マシンによってC:\にあるファイルは異なると思いますが、大体下の図のような感じの画面になるはずです(赤の矩形は実際の画面にはありません) 。
赤の矩形の部分がファイルやディレクトリ(フォルダ)の一覧です。
他に、
8.3形式といわれる短いファイル名(リストの左側)
ディレクトリであるかどうかの表示(<DIR>とあればディレクトリ、そうでなければファイル)
ファイルサイズ
更新日時(または作成日時)
が表示されます。また、リストの終わりにはファイルの個数とファイルサイズの合計が表示されます。
このように、DOSプロンプトではファイルの一覧を表示するだけでもコマンドが必要になるわけですが、それを別にすれば、ディレクトリとはエクスプローラのフォルダに相当するものだということを理解してください。DOSプロンプトの説明では、頻繁にディレクトリという言葉が出てきます。フォルダと同じものだなと思うようにしてください。
なお、ディレクトリの中にあるディレクトリのことを、サブディレクトリと呼びます。この用語も覚えておくといいでしょう。
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瀬尾佳隆 (webmaster@seosoft.net) |